卵・乳・小麦アレルギー対応 「豆腐」でいろいろ作ってみました
食物アレルギー対応の食事を作るには、まずは食材選びから。
安心・安全なメニューを作るために役立つ
アレルギー対応食品を紹介していきます。
お役立ち食物アレルギー対応食品④ 「豆腐」でいろいろ作ってみました
原材料名:大豆/凝固剤(にがりなど)
※他に消泡剤、レシチンが含まれている商品もあります。
アレルギー情報:該当するアレルギー特定原材料等 大豆
「豆腐」は、乳製品や卵の代用に使えるほか、粉ものの料理に使うとふわふわとした食感を出してくれるすぐれもの。
しかも、たんぱく質やカルシウム、ビタミンE、マグネシウム、鉄分、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれているうえ、消化吸収がいい食材です。
ぜひ積極的に代用食材として使ってみてください。
豆腐で“チーズ風”にチャレンジ
豆腐をチーズ風の味に変身させる技は、インターネット上でもいろいろ紹介されています。
その中で、3種類の“チーズ風”に挑戦してみました。
①豆腐+塩こうじ
しっかり水切りした豆腐(木綿でも絹でもお好みで)に塩こうじを塗り、ペーパータオルで包んで、ぴったりとラップをかけて2日以上冷蔵庫で漬けます。
食べるときは、塩こうじをぬぐってください。
写真は2日漬けたもの。クリームチーズのような舌触りで、何もつけずに食べても美味しいです。4~5日漬けると、さらにチーズに近い味わいになります。
カットしてサラダに使ってもいいですし、パンにも合います。豆乳をまぜてつぶし、野菜と和えてグラタン風にするのもおすすめです。
②豆腐+みそ
しっかり水切りした豆腐(木綿でも絹でもお好みで)にみそを塗り、ペーパータオルで包んで、ぴったりとラップをかけて1~2日冷蔵庫で漬けます。
食べるときは、みそをぬぐってください。
写真は2日漬けたものです。塩こうじバージョンよりねっとりとしていて食べ応えがあります。
こちらはパンよりご飯のおともにぴったりの味。豆乳と混ぜたソースで、グラタンやパスタなどにも使えます。
③豆腐+納豆
しっかり水切りした豆腐(木綿でも絹でもお好みで)と納豆をブレンダーでなめらかになるまで混ぜ、冷蔵庫で一晩寝かせます。
写真は一晩寝かせたもの。豆の味が強く残っていてチーズの風味は感じられませんが、とろりとした食感はとかしたチーズ風。塩やしょうゆで味をつけて野菜のディップソースなどにもなります。
米粉の餃子の皮でピザ風にアレンジしてみました。マヨネーズ風ドレッシングを塗り、具材と豆腐+納豆のチーズソースをのせて焼きます。焼くことで豆の香りがひかえめになり、食感もチーズに似ていてとても美味しいです。ピザ用チーズの代用には、この豆腐+納豆バージョンがおすすめです。
乳・卵・小麦粉の代わりに豆腐でふわふわ ヘルシーおやつ
パンケーキやドーナツなどのおやつ、またお好み焼きなどの粉ものも、卵の代わりに豆腐を加えるとふわふわ食感の仕上がりに。卵だけでなく、粉や水分の代わりも担ってくれて、栄養価もアップします。
米粉+豆腐の組み合わせで、パンケーキとドーナツを作ってみました。出来たては特にふわもち。味はあっさりしています。
パンケーキは、豆腐クリームを添えていただきました。
作り方は、しっかり水切りした豆腐に、ココナッツミルク、砂糖やメープルシロップなどの甘味、バニラエッセンスを加えて味を調え、なめらかになるまでブレンダーで混ぜます。
豆腐の水切りさえしておけば簡単に作れて、しかもカロリー控えめなので、おやつやデザートに活躍してくれます。
写真は、りんごの甘煮とさつまいものパフェ風にアレンジしたもの。豆腐クリームを使えば、おやつをちょっと豪華にアレンジできます。
卵そぼろやスクランブルエッグも豆腐で!
木綿豆腐か、水切りした絹豆腐にしょうゆやみりん、酒、さとうなどで味をつけ、少しターメリックを加えて色をつけます。これを水分が飛ぶまで崩しながら炒めると、卵そぼろのできあがり。
塩コショウで味をつけて崩しすぎないように炒めると、スクランブルエッグ風になります。
チーズ風でご紹介した塩こうじで漬けた豆腐を使うと、塩気がついているので美味しく仕上がります。
しっかり水分を飛ばしたそぼろ風は、作り置きも可能。ごはんのおともにおすすめです。
このほか、まだまだいろんな料理に使えそうな豆腐。便利な使い方が見つかれば、またレポートいたします。