ピーマンのお手伝い&クイズ

「苦手な野菜」のランキングでは、上位に入るピーマン。

独特の苦みが苦手というお子さんは多いですね。

お子さんは、苦い食べ物を“毒がある”と判断する本能が備わっているので、苦みがあるピーマンを避けてしまうそうです。

とはいえピーマンには、体の疲れを回復させてくれるカロテンやビタミンCが多く含まれています。

どんどん暑くなるこの季節を乗り切るために、献立に取り入れたい野菜のひとつ。

できれば苦みを抑えられる調理法で、苦手意識を克服してもらいたいですね。

ピーマンの苦みを抑える方法はいくつかあります。

丸ごと調理する

丸ごとホイル焼きにしたり、グリルで丸ごと焼いたり、丸ごと煮たりすると、苦みを抑えられます。

種やワタに苦み成分が含まれているといわれていますが、丸ごと調理すると気になりません。種やワタは一緒に食べても問題ありませんし、栄養たっぷりです。

・縦に切る

ピーマンの繊維は縦に入っているので、繊維に沿って縦に切ることで、細胞を傷つけず 苦み成分が抑えられます。

逆に繊維を断つように横に切ると、繊維が傷ついてピーマンの苦みが際立ちます。

さらにみじん切りにすると、苦みがしっかり出ます。

みじん切りにして ハンバーグやドライカレーに加える苦み対策はあまりいい方法ではないようです。

ピーマンのお手伝い

ピーマンの苦手意識を克服してもらうために、ピーマンに触れてもらうのもひとつの方法です。

ピーマンの苦み成分は、実よりも種とワタに多く含まれています。

お子さんには、「種と白い部分が苦いからとってくれる?」とお願いしてみましょう。

包丁が使える年齢のお子さんなら半分に切ってもらい、種とワタをとってもらいます。

ヘタのところは、親指で押し出すようにすると取り除けます。

きれいにとれるほど、苦くなくなるよ、と声をかけてあげてください。

ワタをとったあと、しばらく(1時間ほど)乾燥させておくと、さらに苦みがやわらぎます。

クイズ! ピーマンが変身すると?

お手伝いをしてもらいながら、ピーマンのことをもって知ってもらえるクイズを出してみましょう。

《問題》

ピーマンは保存しておくと変身します。いったいどんな風に変身するでしょう?

①大きく育ってパプリカになる

②中身がつまって重くなる

③赤色に変色する

答えは

答え ③ 赤色に変色する

実は、緑色のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、完熟すると赤色になります。

(品種が違うカラーピーマンやパプリカになるのではありません)

腐っているわけではなく、問題なく食べられます。

しかも、赤色のピーマンは緑色のピーマンより甘さも増し、青臭さも減り、栄養価も高くなります。

収穫したものも追熟していくので、購入してから赤くなるまで保存しておいて、食べ比べをしてみてもいいですね。

種やワタを取り除いたピーマンで作るメニューは?

種やワタをとったピーマンのおすすめ調理法は、

・肉詰め

・チンジャオロース

・じゃこピーマン

などです。

肉詰めであれば、半割りのピーマンをそのまま使えます。ピーマンが苦手でもこれなら食べられるという人も多いですね。

チンジャオロースやじゃこピーマンは、学校給食でも人気のメニューです。

縦に細切りにしたピーマンを使うので、苦みはあまり感じられません。また、油でいためることで、苦みも和らぎます。

ピーマンが美味しくなる旬の季節ですので、ぜひお子さんにお手伝いしてもらって、「これなら食べられる!」というメニューを見つけてください!