収穫に感謝です
ごきげんよう!スマイリー平野です。
いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、一昨年に都道府県別の幸福度ランキングという調査が行われ、福井県が全国3位でした(ブランド総合研究所「地域版SDGs調査2019 幸福度ランキング」)。
福井県の幸福度の高さは、経済面だけでなく、家庭生活の豊かさにも表れています。まず福井では子供が元気です。勉強でも体力でも、全国でトップクラスの成績を収めています。
小学校の学力は全国3位、体力は1位です。なぜ、福井県が学力も体力も高いのか、小学生の生活ぶりを調べた調査では、「居間で家事をする親や祖父母の側で毎日30分以上宿題をし、その後、外で遊ぶ」という生活スタイルが平均的だとのことでした。(「ネコの目で見守る子育て-学力・体力テスト日本―!福井県の教育のヒミツ」太田あや著 小学館)
また、この太田あや氏の著書では、「地元産業の越前漆器を食器として使い、地域で育てられた野菜が献立にたくさん並ぶ。学校給食にも子どもの心を育むヒミツがありました」とあります。
お椀やお盆は黒く艶々と輝く越前漆器です。地元の漆器の組合から、使ってもらいたいと提案があったのがきっかけでした。職人さんたちは、学校給食に使えるよう熱風消毒可能な漆器を開発し、値段も導入可能な価格に抑えました。子供たちも職人の気持ちの籠った漆器を大切に扱っています。「和食に合って、いつもよりごはんがおいしく感じる」「越前漆器で食べると味が違うような気がする」と好評とのことです。
また、地元の農家の人々が「サルビア会」という会を作って、地場の採れたての野菜を給食用に供給しています。「孫においしいものを食べさせたいというおばあちゃん心で、作るのに熱が入りますね」とは、近隣農家の女性の声です。さらに給食を担当している栄養教諭の先生は、こう語っています。「この野菜は、子どもたちが登下校で通る畑で作られているんです。自分が住む地域で、どんなものが作られているのかを給食を通して知ることができます。また、野菜の旬はいつなのかがわかり、旬のものはおいしいということも実感できますね」。
給食の途中には「今日のエンドウ豆はサルビア会の上田さんが作ってくれました」というような放送が入ります。子供たちは下校の途中で、今日いただいたエンドウ豆はこの畑で作られたのか、と観察できます。こうして子供たちは、自然の中で生かされていることを体験的に感じとれます。子供たちは家族や地域の人々に大切にされていると感じ、自然の中で生かされているという感想を抱きます。周囲の人々も子供たちのために尽くしていると生きがいを味わいます。(「この国の希望のかたち」伊勢雅臣著 グッドブックスより一部引用しました。)
新型コロナウイルスで大きく日本人の暮らし方が変わろうとしています。伊勢氏の著書はためになることが多くありました。お薦めの1冊です。
笑顔会でも、昨年の秋から畑で野菜の栽培を始めました。冬に小松菜やほうれん草の収穫が出来ました。今はキャベツとキヌサヤを近くの農産物販売所へ出荷しています(ほんの少量ですが!)。野菜を育てるのは重労働でもあり天候など自然に恵まれないと収穫することができません。また、時機をみて与える肥料の種類が違ったり畝の立て方も変わったりします。暗黙知のコツを教わりながら丹精込めて作っています。
キャベツが大好物の昆虫がいます。子どもの頃(昭和40年代)に大阪市内でも見かけることがありましたが、今は見る事が無くなったモンシロチョウです。モンシロチョウは、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜を好んで食べます。そして、卵を産み付けます。伊賀の畑でも防虫ネットを被せていましたがモンシロチョウの幼虫(アオムシ)に食べられたキャベツがあります(写真①)。出荷予定のキャベツ(写真②)と比べると無残なものです。しかし、アオムシの食欲旺盛なことに驚きつつ、自然の循環と諦めるしかありませんね。こうなれば畑に残してキャベツの花を皆さんに見ていただけたらと思います。
これからもお日さま・雨の神様・受粉などでお手伝いしてくれる昆虫など、自然に感謝をして美味しい野菜を栽培して、みんなに笑顔になってもらいたいと思っています。
では、ごきげんよう!さようなら。