「東風吹かば…… 」

ごきげんよう!スマイリー平野です。

いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。

大変、ご無沙汰しており久しぶりの投稿になります。

緊急事態宣言下で不要不急の外出などが自粛となって皆さんはいかがお過ごしですか?

2月21日(日曜日)に、どうしても京都へ行く用事がありました。

その序に北野天満宮へお参りをしました。

「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」

天満宮に祀られている菅原道真が太宰府へ出発するときに詠まれた有名な歌です。

広い境内では、紅白の花が咲き誇り見頃を迎えていました。マスク越しでも芳しい香りに春の訪れを感じました。

参拝の後は、花(本来はサクラですが?!)より団子です。境内には、豊臣秀吉も食した、名物「長五郎餅」の茶店があります。上品なこし餡を柔らかな羽二重餅で包んでいます。甘さ控えめで滑らかな口当たりに400年の歴史が味わいを深めた逸品です。

 その他、北野天満宮周辺には、伝統の和菓子屋さんが数軒ありコロナ禍でも長い列が店頭に出来ていました。有名な神社には「美味しいお餅」があり参拝のお土産に喜ばれます。多賀大社の「糸切餅」、熊野本宮大社の「もうで餅」、三重県の桑名から伊勢市までの道中は「餅街道」呼ばれるほどで「安永餅」「へんば餅」「くうや餅」「御福餅」「岩戸餅」そして、お馴染みの「赤福餅」では、「朔日餅」(ついたちもち)といって毎月1日限定に販売される特別なお餅が整理券を配られるほどの人気になっています。

 そしてランチは、北野天満宮前の老舗うどん店「たわらや」で太くて長い名物「一本うどん」をいただきました。少し小さめの鉢の中に太くて白いうどんが、とぐろを巻いたように美味しそうに浮かんでいました。大阪人には少し辛めでしたが昆布とカツオなどの削り節が上品で添えられた生姜を少し加えると味が締まって太いうどんと相性抜群でした。

セットの丼ぶり🍚は、「衣笠丼」といって、甘辛く炊いた油揚げと青ネギを卵でとじた京都人が愛して止まないご当地名物で、金閣寺近く衣笠山に因んだ風流なネーミングです。

大阪と京都で麵類のネーミングが違っているのをご存知ですか?大阪人からすると不思議に思うのですが「たぬきうどん」が京都にはあります。大阪では、甘辛く炊いた「お揚げさん」がうどんにトッピングされたら「きつね」です。そばの場合は「たぬき」と呼んでいます。京都では、油揚げを2cm幅ぐらいの短冊切りにして、九条ネギとともにトッピングをしてあんかけにしています。寒い時期に食べると体が芯から温まります。因みに関東では天かすをうどんやそばにトッピングしたものを「たぬき」と呼んでいます。大阪では、天かすをトッピングすると「ハイカラ」と呼びます。なので、そばに炊いた油揚げをトッピングすると「きつねそば」になります。大阪では、天かすをトッピングすると「ハイカラうどん・そば」と呼んでいます。「きつね」も「たぬき」は、各地でいろんな姿に化けますね。

 しつこいようですが、「イタチ」と呼ばれる麵類もあります。関西では、黄そば(キの発音を伸ばしてキーそば)に油揚げをトッピングして「イタチそば」と呼んでいます。

僕が卒業した高校の食堂でも中華そばにうどんだしをかけていました。懐かしい青春の思い出の味の一つになっています。

 話をたわらやさんに戻します。店内には、訪れた有名人の色紙が壁にびっしりと飾られていました。長五郎餅もそうですが老舗の味は、同じ味を楽しんだ味覚の友(舌友達)ですね。なんと、400年の歴史を超えて太閤さんまでも!!と思うとプチ感動しました。(食の歴史が繋がり日本が誇りとするところだと思います)

 これからスマイリー平野のコーナーは、神社仏閣や名所旧跡と美味しい味覚をご紹介させていただきたいと思っています。味蕾を活性化させて美味しく元気な心豊かな生活と 舌友達を増やして日本の伝統的な食文化を広めていきたいと思います。

それでは、さようなら ごきけんよう!