フレイル予防3本柱「栄養」
フレイルを予防する バランスの良い食事
前回の「フレイルの見分け方」でチェックをして、「フレイルかも?」と感じられた方や、ダイエットを繰り返している方、いつまでも元気で過ごしたい方は毎日の生活に「フレイル予防」を取り入れてみてください。
フレイル予防3本柱の1つが「栄養」=「食事」です。
毎日同じものを食べてしまう、準備するのがめんどうなどの理由で、食事がおろそかになっていませんか?
食への関心が薄れることは、フレイルのきっかけになります
食べられない(食べない)ことから始まる悪循環
ダイエットやフレイルなどにより食への関心が薄れて「食べられない」「食べない」ことが増えると、低栄養になります。
低栄養になると筋肉も衰え、動くことが億劫になり、体を動かさないことで代謝も減り、さらに食べる量が減ってしまいます。
そんな悪循環を生まないためにも、まずは「しっかり食べる」ことから始めましょう。
しっかり食べる=栄養をとるためには、いろんな食品をまんべんなく バランス良く食べることが大事です。
バランスの良い食事
フレイル予防3本柱のひとつ「栄養」で一番大切なことは「バランスのよい食事」です。
テレビやインターネットなどでは「食べれば筋肉がつく」「○○を食べるとよい」など色々な情報があふれています。つい信じてしまいそうになりますが、その情報は本当に正しい情報でしょうか。
こちらは厚生労働省、農林水産省が出した「食事バランスガイド」は、1日に「何を」「どれだけ」食べるとバランスがよいのかをわかりやすくコマのカタチで表しています。
水・お茶といった水分は、食事の中で欠かせないものであることから コマの軸として表現されています。
また、コマの上で走っている人は、「コマが回転する」=「運動する」ことによってコマが安定することを表しています。
つまり、バランスのよい食事をとり 適度な運動も行うことが、健康な体づくりには大切になります。主食・主菜・副菜の3つを毎食そろえると食事のバランスが整います。
毎食この3つをそろえるのは難しいという方は、まずは1日1回そろえるところから始めましょう。
食事のバランスが悪いと、コマは倒れてしまいます。
食事バランスガイドのコマに描かれているのは、あくまで平均的な1日分の食事です。3~4日、もしくは1週間といった一定の期間内でバランスがとれるよう調整しましょう。
出典:農林水産省.“実践食育ナビ”.イラスト・データー素材集、肥満が気になる方へ
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/yun/message1.html(参照2022-10-10)
主食・主菜・副菜とは
上の図のように 主食・主菜・副菜をそろえることで食事のバランスを整えることができます。
毎食は無理でも、まずは1日1回から揃えることを心がけましょう。
主食・主菜・副菜に加えて カルシウム源である牛乳・乳製品と、ビタミンC・カリウムの供給源となる果物を毎日とることで、「バランスのとれた食生活の実現」がしやすくなりますよ。
今回は「食事のバランス」についてお話しました。
次回は、「どのくらいの量を食べればよいのか」や「たんぱく質の量」についてお話しする予定です。