麹入り梅シロップのお手伝い
一昨年ご紹介した梅シロップづくり、昨年ご紹介した梅干しづくりは楽しくチャレンジしていただけましたでしょうか?
今年はちょっと趣向を変えて、麹入りのシロップを作ってみませんか?
麹の力を借りると、びっくりのスピードでできあがりますよ。
麹入り梅シロップ作りのお手伝いのお手伝い
<準備>
手をよく洗う。
保存容器を消毒または除菌しておく。
*鍋に入らない大きな保存びんの除菌・消毒について
アルコールで除菌する場合は、よく洗って乾かしてから、アルコール度数35度以上のアルコールをキッチンぺーパーなどに含ませて拭き上げます。
熱湯消毒する場合は、最初から熱湯をかけるのではなく、60度ぐらいの湯をまわしかけて温めてから熱湯をかけるようにしてください。冷たい状態から熱湯をかけると瓶が割れる可能性があります。
<材料>
青梅1㎏
上白糖またはグラニュー糖 1.1㎏
米麹 100g
<梅について>
今回は、いただきものの梅を使いました。
とてもきれいな梅ですが、黒いはんてんがついているものもありました。
これは、日当たりや風通しが良くない環境で育った場合にかかる「黒星病」(植物につくカビが原因)の梅だそうです。
見た目はちょっと気になりますが、農薬などに頼らず 大事に育てられたとも言えます。人体には影響はないとされているので、この梅も使わせていただきました。
<作り方>
①たっぷりの水で梅をやさしく洗ってから、水に1~2時間つけておく(あく抜き)。
②水気をきってよく水をふき、竹串やつまようじでヘタ(なり口)をとる。
(竹串の先をヘタにあてるとポロっと外れます。皮が破れないよう注意)
ヘタをとったあと、なり口に水分が残っていたらふきとる(カビの原因になります。
③種をよけながら3~4等分に切る(種の部分も使います)。
④消毒または除菌した保存容器に、砂糖→梅→砂糖→梅の順に入れていき(※最後に入れる砂糖をとっておく)、麹を入れて、最後に砂糖を入れる。
⑤キッチンペーパーや清潔なふきんなどでふたをし、ゴムなどでとめておく。
(発酵がすすんでガスが発生する可能性があるので、蓋などで密閉しない)
⑥日に当たらない風通しの良い場所に置いておく。
1日1~2回、消毒したレードルなどで沈んでいる砂糖を底からすくうように混ぜ、梅に液をいきわたらせる。
下の写真は漬けた翌日の状態。奥の瓶は、青梅と氷砂糖で作っているシロップの1週間ほど経った状態です。梅の実を切っていることや、白砂糖を使っていること、そして米麹を加えていることで、シロップになるスピードが早いことがわかります。
これは、漬けた5日後の状態です。あともう少しで砂糖が溶け切ります。
気温が高い時期であれば、1週間日ほどで完成(砂糖が溶けて梅が浮いてきた状態)。ザルで漉して梅・米麹とシロップを分け、シロップを保存容器にうつして、しっかりとは蓋をせず 冷蔵庫で保存する(2カ月を目安に飲み切ってください)。
※長く保存したい場合や、発酵を止めてできあがりの風味を保ちたい場合は、シロップを弱火で沸騰しないギリギリぐらい(約70℃)を保って2~3分加熱してください。
麹入り梅シロップの楽しみ方
シロップの5倍ほどの水や炭酸水で薄めたジュースがおすすめです。
牛乳で割ったり、かき氷にかけるなどのアレンジも美味しいですよ!
どうして米麹を加えるの?
今回の梅シロップづくりには、米麹を使いました。
でも、米麹ってなんでしょう?
米麹とは
米麹は、蒸した米に麹菌を繁殖させたものものです。
みそ、しょうゆ、漬物、甘酒などをつくる材料になる食品です。
米麹を加えるメリット
麹菌が食べ物を分解する酵素を作り出すので、より早くエキスが抽出され、1週間ほどでシロップができあがります。
また、砂糖だけでなく米麹の甘味が加わることで、コクのあるシロップになります。
(梅と氷砂糖で作ったシロップは、ゆっくり梅エキスを抽出するので、雑味のないスッキリとした甘さになります)。
「梅はその日の難のがれ」ということわざにもあるように、
梅には疲労回復効果や消化吸収を助ける効果があり、熱中症予防にも役立ちます。
梅干しは苦手なお子さんも、自分で作った梅シロップなら 喜んで飲んでくれるのではないでしょうか。
ぜひ毎日飲んで、暑い時期を元気に過ごしてください。