土用の丑
ごきげんよう!スマイリー平野です。
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さて、7月28日は「土用の丑の日」で、ウナギを食べる習慣がありますね。ウナギを食べる以外にも様々な風習があるのでご紹介したいと思います。
まず、土用とは、「季節の変わり目(立春・立夏・立秋・立冬)の前の18日間」で年に4回あります。木・火・土・金・水の五行思想では、春はグングンと育つ(木)、夏は燃える(火)、秋は実りの(金)、冬は静かな(水)を四季に当てはめると(土)が余ります。
(土)は、作物を植えたり収穫したりする性質があります。多くの植物の生長度合いとして、夏の土用が生長の盛りとなり運気が変化する時期にあたります。
次に、「丑の日」は、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)… の十二支(じゅうにし)の丑です。年には丑年、日にも丑の日があり12日毎に巡ります。18日間で丑の日が2回ある年もあります。因みに来年(2022年)は、7月23日・8月4日が丑の日となり、ウナギが2回食べられますね。
ウナギを食べる習慣は、万葉集に大伴家持がウナギを読んだ歌があり、奈良時代の昔からあったことがわかります。「丑の日に『う』の付くものを食べると夏負けしない」と云われています。江戸時代の有名な学者の平賀源内が鰻屋の販促で「本日、丑の日」と貼紙をするようにアドバイスしたことから大いに流行ったことに由来すると云われています。
本来、「う」の付く食べ物なので、うなぎ以外のものでもよく、次のような食べ物がおすすめです。
うどん ‥‥ 食欲が落ちる暑い夏に、冷やしうどんはツルっとしたのど越しで消化も手軽なメニューですね。今の時季が旬のミョウガや紫蘇などの香味を添えて食べると食欲がいっそう湧いてきます。
うり ‥‥‥ 今が旬のうり科の植物は、きゅうり・スイカ・ゴーヤ・カボチャ・ズッキ-ニなど多種多様です。栄養価も高く体の熱をとり利尿作用もある猛暑の時季にピッタリの食べ物です。
うめぼし‥‥ レモンなどにも多く含まれるクエン酸が食欲増進と疲れをとり夏バテの予防効果はバッチリです。6月に漬け込んだ梅をこの時季天日干しすることを「土用干し」といいます。
その他、土用に食べると効果のある食べ物。
土用餅 ‥‥ 宮中で土用の入りに丸めた餅を煮て食べる風習があり、江戸時代に転じてあんころ餅を食べるようになりました。力餅や小豆の赤色が魔除けに通じるので、暑さに負けず無病息災で過ごせるといわれています。あんころ餅といえば、身近なところで赤福餅ですね。
土用しじみ‥ しじみには、冬と夏に旬があります。栄養価が高く肝臓の働きを助ける事から「土用しじみは腹薬」と呼ばれています。
土用卵 ‥‥ 土用に産み落とされた卵を土用卵と呼びます。ウナギと同じように精がつくことから食べられるようになりました。
ジメジメとした梅雨が明けて、衣類や履物などを風にあてて陰干して、寝具や座布団をしっかり天日干しにすることを「土用の虫干し」と呼んでいます。
今年は8月7日が「立秋」です。暦のうえでは「秋」がそこまで来ています。土用の丑の日は、滋養をつけてコロナにも負けないよう猛暑を乗り切りましょう。
それでは、ごきげんようさようなら。