カミナリ様のお話し
ごきげんよう!スマイリー平野です。
いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、梅雨明けの時季になり 今年も各地で豪雨災害が多発しています。新型コロナウィルス感染拡大が終息しない中で、避難所生活など大変なことと存じます。被災された方々に対し 心より謹んでお見舞い申し上げます。
日本では古くから世の中で恐ろしいものと言えば、「地震・雷・火事・親父」でした。恐ろしいものの順に並んでいます。地震の恐ろしさは、阪神淡路大震災や東日本大震災の被害からも最大の脅威であることは間違いないですね。
次の雷は、現在では落雷による犠牲者は20人前後とのことです。僕もゴルフ場で遠雷鳴を聞き 中断して避雷施設に入った経験があります。ゴロゴロと大きな音には驚かされますが 子どもの頃のようにヘソを隠すこともなくやり過ごしていました。しかし 昔は、落雷による火事が多く発生しており 多くの犠牲者が出ていたこともあり 2番目になっています。
3番目の火事は、都市部では木造住宅からマンションなどの防火設備が整った住宅が増えて減少傾向にはあるようですが、毎年1,500人もの犠牲者が出ています。
最後は「親父」(おやじ)です。こちらは、台風を意味する「山嵐」(やまじ)が変化したと云う説もありますが、前にくる「火事」との語呂合わせもよく親父が加わったとの説もあります。
最近父親は 権威も威厳もなくなり、怖さをおぼえるようなことも無くなったようです。しかし僕の場合は、父親が怖かったですね。サザエさんの波平も カツオにとっては怖い存在として描かれています。料理の世界でも「親父さん」と呼ばれる調理長は 厳しい指導で怖い存在の人が多かったと思います。熱血漢の中に同じ熱さの愛情のある「怖い親父」は、現在ではパワハラ問題と背中合せで絶滅危惧種です。平成生まれのお父さんやお母さんに昭和の懐かしいスポ根アニメ「巨人の星」を観てもらい 星飛雄馬の父「星一徹」の感想を聞いてみたいものですね。「大リーグボール養成ギブス」などは、虐待行為にしか見えないかもしれません。
現在は、「地震・雷・火事・コロナ」ですね。コロナウィルスも1日も早く「親父」のように怖い存在でなくなるように祈って止みません。
「地震・雷・火事・親父」の雷について、もう少し続けさせていただきます。雷は、冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあって大気が不安定になることから発生します。雷が鳴る時に空気がひんやりするのを感じた経験があると思います。昔は、雷がなるとへそを隠すように云われていました。それは、空気が冷たくなるのでお腹を冷やさないように注意する意味があったそうです。
そして、ゴロゴロゴロの音は、神様(雷神)が太鼓で叩いて鳴らすもので、語源は「神鳴り」と云われていました。
また、「雷の多い年は豊作」と言い伝えがあります。これは、科学的にも証明されており、ピカッとひかる「イナズマ」が関係しています。農作物の生育に欠かせない栄養素の窒素が落雷によって土中に固着させる作用があります。田んぼや畑に落雷すると農作物の実りがよくなる根拠です。昔の人はそれをよく知っていて、カミナリ様を五穀豊穣の神様としてお祀りしています。雷シーズンも3月から始まり秋の稲刈りの時季になると終わりになります。暦でも二十四節気「春分」の末候「雷乃発声」(かみなり、すなわちこえをはっす)※3月31日頃から「秋分」の初候「雷乃収声」(かみなり、すなわちこえをおさむ)9月23日頃、七十二候にもあり先人のそのような感覚には驚かされます。
雷は「高い所、高い物、高く突き出た物」に落ちやすいので、建物の屋上や山頂付近、また周囲に高いものがないグランド・公園・ゴルフ場・屋外プールやビーチなどは直撃の危険があります。遠雷を聞けば、退避小屋などに入るなどすることです。雨が降ってきて雨宿りで木の下に隠れることは危険です。木からも離れてできるだけ姿勢を低く(雷しゃがみ)してやり過ごしましょう。
そのように、恐ろしい雷ですが僕の年代では、ドリフターズの高木ブーを思い出し優しくユーモラスな印象がありますね。
もうすぐ夏休みです。「地震・雷・火事・コロナ」と熱中症に気をつけて元気にお過ごしください。
それでは、ごきげんようさようなら。