世界遺産「高野参詣道町石道」を歩きました
ごきげんようスマイリー平野です。
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今回は、高野参詣道「町石道」(ちょういしみち)を歩いて紀伊国一の宮「丹生都比売神社」(にうつひめじんじゃ)へ参拝しました。
※町石道は、高野山麓の九度山にある慈尊院から金剛峯寺の根本大塔まで全長約22㎞の参詣道に180基の町石を一町(約108m)ごとに石柱が目印に立てられています。九度山町立駐車場(無料)に車を止めて、慈尊院(じそんいん)から丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)へ向かいます。九度山の地名は、弘法大師が高野山が女人禁制のために慈尊院で暮らす母を訪ねて、月に九度は下山していたことから由来するそうです。
180町(最初の町石)と刻まれた町石が境内よこに立っています。(写真は179町です)
緩やかな坂道が続き九度山の柿畑を抜ける眺望が開けて紀ノ川沿いの街並みと山並みが美しく視えます。ここを過ぎると急坂がありますが、弘法大師も歩かれた道と思うと感慨深いものがあります。鴬や小鳥の囀りも耳にして気持ち良く歩かせてもらえました。
途中に弘法大師ゆかりの岩などもあります。町石道の147町石と148町石の間に「接待場」という場所があります。南海高野線が開通する前まで地元の人たちが高野詣の参拝者へ握り飯や湯茶を接待した所です。弘法大師の石像が残っています。新しいベンチが設置されていてランチにしました。ランチは、道の駅で買った柿の葉寿司、焼きそばです。爽やかな風が気持ちよく美味しくいただきました。
136町石が六本杉という峠があります。ここから町石道を離れて「丹生都比売神社」へ坂を下って進みます。丹生都比売神社は、約1700年前に創建された古社で、弘法大師が金剛峯寺を建立するにあたり神領を寄進したと伝えられています。本殿4殿は春日造りで楼門とともに重要文化財に指定されています。境内の鏡池に架かる「輪橋」は淀君が寄進された美しい太鼓橋です。
丹生都比売神社を後にして町石道へ戻ります。120町石のある「二ツ鳥居」を目指して急な坂道を上がります。二ツ鳥居には展望台があり丹生都比売神社が鎮座する「天野の里」を一望できます。今回は高野山を目指さずに南海高野線「上古沢駅」へ向かいます。124町石のある古峠へ500mほど戻ります。ここから杉林の中の細い急坂を一気に下ります。
古峠の道標に上古沢駅まで2.5㎞となっていましたが、急坂を下るのに脚が疲れて倍ほどの距離に感じました。健脚向けのコースで歩きなれない方は、丹生都比売神社からJR笠田駅までコミュニティーバスが出ています。バスで駅へ戻ることをお薦めします。
上古沢の集落で梅が綺麗に咲いていました。上古沢駅から九度山駅まで南海電車で戻って九度山駅近くの「真田庵」に立ち寄り駐車場へ戻りました。
スマホの万歩計は19キロを歩いたことになっていました。四季を折々の景色が楽しめるコースです。一度、お出かけしてみてください。
それでは、ごきげんようさようなら。