「山の辺の道」を歩きました。

ごきげんようスマイリー平野です。

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 さて、建国記念の祝日に「山の辺の道」を歩いて来ました。「山の辺の道」は歴史に登場する道路で最古と云われる古道です。奈良県桜井市三輪から奈良へと通じる26㎞の距離があります。今回は大神神社(桜井市)から石上神宮(天理市)まで、途中に大和神社へ寄道しながら約18㎞のほぼ平坦な道を歩きました。

大神神社(おおみわじんじゃ)で紀元祭が行われていました。「建国記念の日」は「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことを趣旨として、昭和42年(1967)から祝日となりました。2月11日という日付は、明治6年(1873)に定められた紀元節(日本書記にある神武天皇が即位したとされる日)に由来して、各地の神社仏閣で「紀元祭」が執り行われています。

拝殿近くに「巳の神杉」(みのかみすぎ)と名付けられたご神木があります。大物主大神の化身の白蛇が棲むことから好物の卵がお供えされていました。

大神神社境内のくすり道を通り「狭井神社」境内の薬井戸の御神水が入ったペットボトルをいただき、いざスタートです。(鳥居横に桧原神社への案内標識が立っています)

所々に石畳となって整備されています。早朝や雨の日は滑りやすいので注意が必要です。

沿道に無人販売所が多く設置されています。近くの農家で栽培された「はっさく」が100円でならべられていました。杉並木の中、小鳥の声を聴きながら気持ちよく歩けます。

20分ほど歩くと「桧原神社」に到着しました。拝殿がなくご神体の三輪山との間に独特の形をした「三ツ鳥居」があります。綺麗に掃き清められた玉砂利と相まって、凛とした空気が感じられました。神社の鳥居は2本の柱に注連縄が渡され、正面に二上山を臨むことが出来ます。二上山の雄岳には大津皇子のお墓があります。姉君の大伯皇女が「現身の人なる吾や明日よりは二上山を弟背と吾が見む」とうたい、万葉集に残されています。沿道には万葉集の歌碑がたくさんあります。

日本武尊(やまとたけるのみこと)の父にあたる、第12代景行天皇の陵墓とされる水濠を廻らせた前方後円墳があります。さらに、700mほど歩くと第10代崇神天皇の陵墓があります。

嵩神天皇陵の前(国道169号線沿い)に、「御陵餅本舗」と云う和菓子屋さんを発見しました。甘いモノ好きなので「饅頭とおはぎ」を買って、「トレイル青垣(天理市トレイルセンター)」での休憩時にいただきました。施設の駐車場を抜けると関西花の寺二十五番霊場第19番「長岳寺」の山門があります。紅葉とつつじが綺麗なお寺です。

山の辺の道から少し外れますが、戦艦大和ゆかりの大和神社(おおやまとじんじゃ)に向かいました。大和神社の御祭神は日本大國魂(やまとおおくにたま)大神で、日本最古の神社です。奈良時代に遣唐使が出発に際して、参拝し航海安全を祈願されたことが万葉集の山上憶良の歌にあります。

そして、世界最大の戦艦「大和」の守護神として艦内に御分霊が祀られました。「戦艦大和ゆかりの神社」の碑のとなりに、最期をともにした2736柱の御霊が祀られています。

戦艦大和の長さは大和神社の参道とはぼ同じ270mで、幅は参道の約5倍の40mでした。

鳥居をくぐり境内を歩くと世界最大の戦艦大和のスケールを感じる事が出来ます。

大和神社から石上神宮まで約4㎞です。ちょっと疲れました。どうしてもダメならば近くJR万葉まほろば線「長柄駅」でリタイヤが出来ます。悩みましたが頑張って歩くことにしました。桜井市内は八朔の木が多くありましたが天理市に入ったこの辺りからは柿の木がたくさんあります。「刀根早生柿発祥の地」の碑がありました。

山の辺の道を石上神宮まで少しアップダウンがありますが、頑張って歩くと「コケッココー」と鶏の声がします。大神神社では小鳥や鴬の鳴き声に癒されましたが、境内の鶏がもう少しと励ましてくれるように聞こえました。境内に入ると清々しく神聖な空気がいっぱいで身も心も元気を取り戻せたような気になりました。「頑張って歩けたことを感謝して国宝の拝殿をお詣りしました。御神鶏が人懐っこく寄って来ます。鶏は木の枝に止まって眠っても決して落ちないことから受験・人気・業績が「落ちない」にあやかって絵馬やおみくじが人気です。御神宝「七支刀」を描いたお守りも「ピンチを救う起死回生」のご利益があると人気があるそうです。石上神宮へは時々お詣りに来ていましたが10数年ぶりに歩いてお詣りに来ました。沿道の雰囲気や天理駅前商店街の変貌に少し戸惑いました。

頑張って天理駅まで歩きました。山の辺の道は並行してバスや電車が走っています。途中で雨が降ったり疲れたりしてもリタイヤが出来るのでメリットです。春・秋の花の時期も楽しめるので、お薦めのコースです。今回は大神神社→大和神社→石上神宮→天理駅まで16㎞の距離でした。

それでは、ごきげんようさようなら。