10月18日も「お月見」の夜です

ごきげんよう!スマイリー平野です。

いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。

コロナウイルス感染症の第5波も落ち着いて、府県を跨いでの移動が出来るようになりました。受託先の大学などでも対面授業が始まり学生食堂も活気が戻りつつあります。治療薬が早く出来て1日も早い収束を願ってやみません。

 10月も中旬になると日が短くなり「秋の日はつるべ落とし」という言葉どおりに太陽がアッと言う間に沈んでしまいます。清少納言が枕草子で「秋は夕暮れ 夕日のさして山の端 いと近うなりたるに ‥‥」と夕暮れにカラスや雁が飛ぶ様子を「いとおかし」(たいそう趣きがあって感動的)、また、日が暮れて秋風やススキを揺らす音や虫の音は、言葉にならないほど素晴らしいと歌っています。

 綺麗な夕焼けの後は、夜空に中秋の名月(一五夜)と並ぶ十三夜の名月がほっこりと輝きます。今年は、10月18日の月がそれにあたります。古来の日本人は、満月よりも少し欠けている月に、そこはかとない美しさを見出して十三夜の月を「不足の美」「未完成の美」「余白の美」と愛でていました。昔から十三夜に曇りなしと云われて十五夜よりも晴れることが多くお月見を楽しませてくれています。

十三夜の月

 お供え物は、十五夜と同じでススキや秋の草花と月見団子を8個、4個、1個と13個を積み重ねて飾ります。(因みに、十五夜は9個、4個、2個の15個を供えます)中秋の名月を眺めたら十三夜の名月を楽しむのが風流とされていました。どちらかを見逃すと「片見月」(かたみづき)といって野暮なこととされていました。この二つの月見を恋人と共に観る約束をすることが、いにしえの愛のイベントでした。

そして、月にはそれぞれ月齢でロマンチックな和名が付けられています。

月齢1,見えない月「新月」、月齢2,ごく細い月が右から姿を現します。「二日月」、月齢3,夕方、西の空に見え始めます。「三日月」、月齢7,月が満ち始め弓の弦が上になるように見える。「上弦の月」(じょうげんのつき)、月齢10、少し膨らんだ月「十日月」(とおかづき)、月齢13、「十三夜月」(じゅうさんやつき)、月齢14、翌日の満月を楽しみに待つという意味。「待宵の月」(まつよいのつき)、月齢15、満月「十五夜」(じゅうごや)、月齢16、満月より遅く昇る月がためらっているように見えた。「いざよう」とは、「ためらう」という意「十六夜」(いざよい)、月齢17、月はまだかと立って待った。「立待月」(たちまちづき)、月齢18、月の出を座って待った。「居待月」(いまちづき)、月齢19、月の出を待ち疲れて寝転んで待った。「寝待月」(ねまちづき)、月齢20、夜が更けてから昇る月のこと。「更待月」(ふけまちづき)、月齢23、月が欠けていくときの半月。「下弦の月」(かげんのつき)、月齢26、夜明けの空に昇る月。「有明の月」(ありあけのつき)、月齢30、最終日、別名「三十日月」(みそかづき)。「晦」(つごもり)。 月を慕ういにしえの日本人のようすが目に浮かぶようですね。

 さて、月見といえばマクドナルドの季節商品を思い浮かべる人も多いと思います。なんと、今年は、「月見バーガー」が登場して30周年になるそうです。初めて「月見バーガー」を知った時に、目玉焼きは、英語でサニーサイドアップなので「太陽」なのに月見は違うだろうと友達に言ったら生卵をトッピングした麵類(うどん・そば)を月見と云うので日本ではそれが正しいと返されて納得したことを毎年のように思い出します。

 今年のマクドナルドでは、月見マフィン・月見パイなど8種類の月見ファミリーが揃っているそうです。新発売の「濃厚とろ~り月見」と「月見マックシェイク」で十三夜を大好きな人と眺めるのも令和流かもしれませんね。

 それでは、ごきげんようさようなら。