7月2日は、「たこ焼きの日」です
ごきげんよう!スマイリー平野です。
いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。
6月20日に大阪の緊急事態宣言が解除されて、ワクチン接種も行われています。少し先が明るくなったような気もしますが、まだまだ油断できない状況が続いていますね。コロナ禍でスタートした令和3年も「アッと」言う間に半分が過ぎようとしています。
21日は二十四節気の「夏至」でした。1年で最も日が長く夜が短くなる日です。冬至と比べると昼の長さが約5時間も長くなります。夏の盛りに向けて気温もグングンと上昇します。梅雨の最中で田んぼでは、根づいた稲がカエルの合唱に併せてスクスク育ちます。
夏至から数えて11日目の7月2日は、雑節(二十四節気・五節句以外に季節の移り変わりの節目と日)の「半夏生」(はんげしょう)です。昔は、夏至が過ぎて半夏生までに田植えを終わらせないと秋の収穫量が減ってしまうとされていました。物忌みの日ともされており日本各地に様々な風習がありました。
関西では、「タコ」を食べる習慣があります。タコの足は一度くっつくとなかなか離れないことから、田んぼの植えた苗が大地にしっかり根付くことと豊作の願いを込めてタコを食べるようになりました。また、タコには栄養ドリンクに配合される「タウリン」が含まれています。蒸し暑くて疲れやすい時期にピッタリな食材です。「土用の丑」のウナギのように、半夏生は「タコ焼きの日」にすると新しい食文化が生まれるかもしれませんね。その他に、香川県では「うどん」、福井県では「サバ」を食べる習慣があるそうです。
7月1日から京都では日本三大祭に数えられる「祇園祭」が行われます。祇園祭りは八坂神社のお祭りです。なんと、氏子さんは約1ヵ月の期間中はキュウリを食べない習慣があるそうです。これは、八坂神社の御神紋「五瓜に唐花紋」がキュウリの断面に似ていることから恐れ多いとのことで口にしないとのことです。祇園祭は、別名「鱧祭り」とも呼ばれ、上手に骨切りをされた旬の鱧を鍋や湯引きが美味しい時期になりますね。山鉾巡行は残念ながら中止になりましたが、風鈴の音を聴きながら冷やした日本酒と飲む習慣は休まず続けていきたいですね。
そして、1年の折り返しとなる6月末頃に各地の神社では「夏越の祓」(なごしのはらえ)という半年分の穢れ(けがれ)を落とす節目の行事があります。神社の境内に「チガヤ」という草で編んだ大きな輪が置かれます。しきたりに沿ってくぐり抜けて穢れを祓い病気や災いを免れることができるとされています。また、京都では、この日に食べる「水無月」(みなづき)という和菓子があります。ういろうの上に邪気を祓うあずきがのった三角形のお菓子です。三角形のういろうにも意味があります。昔、宮中では旧暦6月1日に「氷の節句」という行事が行われていました。冬の間にできた氷を山中の氷室に貯蔵しておきます。夏にその氷を取り寄せて涼をとり健康を祈るという行事です。庶民には夏に氷を口にする事など出来ないことです。そこで氷に見立てた三角形の生地に厄除けのあずきを乗せたお菓子が庶民の間で流行し、今に続いている銘菓です。この時期になれば、京都の和菓子屋さんの店頭に並んでいます。是非、いちど半年の健康を願ってご賞味ください。
日本には四季があって、折々に楽しい食文化があります。 それでは、ごきげんようさようなら。