小麦・乳成分を含まないコンソメ・ブイヨン
コンソメやブイヨンにも アレルゲンが含まれている
コンソメやブイヨンなどの洋風のだしの素は、手軽にスープが作れる便利な商品です。
しかしこれらのブイヨンやコンソメは、原材料に乳成分や小麦を含んだものが多くあります。
乳や小麦のアレルギーの方は、原材料をよく確認してください。
とくに、一括表示されている場合は、どの原材料に小麦や乳成分が含まれているか、わかりづらい場合があります。
必要な場合は、製造メーカーなどにお問い合わせしてご確認ください。
コンソメに含まれる乳や小麦とは?
【小麦】でん粉やしょうゆ、香辛料
・「たんぱく加水分解物」や「でん粉」に含まれている場合があります。
・原材料の中に「しょうゆ」がある場合、小麦は「しょうゆ」に含まれている可能性があります。
(※小麦アレルギーの方でも、しょうゆについては製造の過程で小麦のたんぱく質が分解されるため、小麦アレルギーでも基本的には利用することができるとされています)
・原材料の中に「香辛料」がある場合、小麦は「香辛料」に含まれている可能性が考えられます。
(※香辛料には、湿気による固結を防止するためなどの理由で、微量ではありますが、小麦そのものが含まれていることがあります)
【乳】乳糖など
・原材料に「乳糖」が含まれている場合があります。
(※乳糖は乳製品から精製した糖分で、たんぱく質は除去されています。残存しているのは微量のたんぱく質なので、乳アレルギーの方でも、症状が出ることはあまりないとされています)
アレルギー物質がどの原材料にどれぐらい含まれているのか確認したい場合は、製造メーカーのホームページなどで調べるか(味の素などは詳しく掲載しています)、お問合せすることをおすすめします。
アレルゲンフリーのブイヨン
マギーの「 アレルギー特定原材料等27品目不使用 無添加ブイヨン」は、アレルギーの方でも安心して使えるブイヨンです。
「マギー」
「アレルギー特定原材料等27品目不使用 無添加ブイヨン」
https://shop.nestle.jp/front/contents/maggi/non27allergen/
その名の通り、アレルギー特定原材料等27品目を使っていません。
スーパーなどでは、手に入りにくいですが、ネット通販で手に入ります。
溶けやすい顆粒タイプなので、簡単にスープ作りたいときなどはとても便利。
ブイヨンなので(※注釈)、乾燥わかめなどの塩分があるものを具にすれば、お湯を注ぐだけでもスープが作れます。
※コンソメとブイヨンは別のものです。野菜や肉、魚などを煮だしてとった洋風だしがブイヨンで、ブイヨンなどに味つけをしたスープがコンソメです。
ほかにも、ネット通販などで購入できる アレルゲンフリーのコンソメがあります。
・太田油脂株式会社(マルタ)「MS 野菜コンソメスープの素」
(https://www.maruta-shop.com/shopdetail/000000000021/)
・辻安全食品「化学調味料不使用 ベジタブルコンソメ」
(https://www.allergy-food.jp/?pid=107380080)
また、「アレルギー特定原材料等27品目不使用 無添加ブイヨン」と同じマギーの商品で、比較的スーパーなども取り扱われている「無添加コンソメ」という商品があります。
マギー「無添加コンソメ」
(https://shop.nestle.jp/front/contents/maggi/mutenkaconsomme/)
この商品は、着色料・香料無添加ですが、原材料に含まれるアレルゲン物質(27品目中)として、小麦と鶏肉の表示があります。
確認したところ、香辛料(ガーリックパウダー・シーズニングパウダー)に小麦が含まれているそうです。
こちらであれば、乳アレルギーの方は使用できます。
鶏がらスープや和風だしの素でも代用できます!
鶏がらスープの素や和風だしの素は、アレルゲンを含まない商品がスーパーでも手に入ります。
味の素「丸鶏がらスープ」(https://www.ajinomoto.co.jp/chukadashi/marudori/)
シマヤ「だしの素」(https://www.shimaya.co.jp/lineup/cat179/cat158/01.html)
和風だしや鶏がらスープの素も、ローリエなどの香辛料と組み合わせたり、にんにくを効かせるなどの工夫をすると洋風スープにアレンジできます。
ぜひお試しください。
野菜くずでブイヨンが作れます!
時間と手間はかかりますが、だしの素を使わずにブイヨンを作ることもできます。
用意するのは、野菜の皮やヘタ、芯などの、普段は捨ててしまう部分です。
これを捨てずに洗って冷蔵庫や冷凍庫で保存しておき、ブイヨンの材料にします。
作り方は簡単です。ボウルいっぱいぐらいの野菜くずとかぶるくらいの水を鍋に入れ、臭み消しに酒を小さじ1加えて火にかけます。
沸騰する直前で弱火にし(ぐらぐらしない位の火加減)、アクをとりながら30分~1時間コトコトと煮込みます。最後に野菜を漉してできあがりです。
今回は、玉ねぎの皮、にんじんの皮、かぶの葉、ブロッコリーの茎、キャベツの芯、トマトのヘタ、長ねぎの青い部分、さつま芋の皮、きのこの石づき、セロリの葉
などを用意しました。
このうち、セロリの葉は、香りが強く出るため、5分ほどでとり除きました。
また、キャベツの芯やブロッコリーの茎などは、苦みが出てしまうため、味見をしながら途中でとり除きました。
甘味をプラスしたい場合はトマトを加えると良いようです。
玉ねぎの皮は、スープを茶色にするため、薄い色に仕上げたい方は少な目に使うことをおすすめします。
また、このだしでポトフを作る予定だったので、鶏がら(手羽先の先端)も一緒に煮ました。鶏がらを加えると、コクが加わります。
ポトフを作る場合は、ベーコンを炒めて野菜を加え、だしを注いでコトコトと煮るだけ。仕上げにソーセージを加え、塩・こしょうで味を調えれば完成です。
時間はかかりますが、とても美味しくて体にも優しいブイヨンが作れます。
ぜひ一度お試しください!