大根のお手伝い&クイズ
冬が旬の大根は、定番のおでんや煮物などでよく食卓にあがります。
冬になると、寒さから身を守るために、糖分を増やして甘くなっているので 生で食べても美味しいですね。
大根の中でも、葉に近い部分のほうが甘味があります。逆に先のほうは辛さが強くなるので、サラダなどにするときは、葉に近い部分を使ってください。
辛味は、切ってすぐだと残っていますが、空気に触れるとやわらいでいきます。
ドレッシングなどと和えてしばらくおくと、さらに食べやすくなります。
大根のお手伝い「大根おろし」
大根の辛味や独特の風味が苦手なお子さんに、大根嫌い克服メニューとしておすすめなのが「大根もち」です。
本格的な大根もちは炒めたり蒸したりと手間がかかりますが、大根おろしで作るレシピなら、お子さんと一緒に簡単に作れます。
自分作って、しかも子どもが大好きなモチモチの食感とあれば、「食べてみたい!」と思ってくれるはずです。
まずは、お子さんに手伝ってもらって大根をおろしましょう。
もしあれば、粗めのおろし器を使ったほうがおいしくできます。
辛味が苦手な方は、大根の上のほうを使ってください。
あまり力を入れると、手が滑ってしまいます。
「やさしく まるく おろしてね」と伝えましょう。
(ちなみに、焼き魚などの薬味に使う辛めの大根おろしは、前後に強くおろします)
クイズ どうして「大根役者」というのかな?
お手伝いをしてもらいながら、大根のクイズを出してみましょう。
《問題》
芝居が下手な役者を「大根役者」といいますが、どうして「大根」なのでしょう?
① 「しらじらしい芝居」を、白い大根でたとえた
② 役に合っていない演技の「芝居が当たらない(合っていない)」さまを、消化がよく 食当たりしない大根でたとえた
③ 「芝居に味のない役者」を、味が淡白な大根でたとえた
答えは
↓
↓
↓
答え ②
役に合っていない演技の「芝居が当たらない(合っていない)」さまを、消化がよく 食当たりしない大根でたとえた
「大根役者」という言葉は、江戸時代に歌舞伎を見ていた観客から、役者に飛ばすヤジとして使われた言葉です。
大根は、消化がよく 食当たりしない(お腹を壊さない)ことから、大根役者は当たりがない=「芝居が合っていない」役者という意味になりました。
(諸説ある説のひとつです)
大根には消化を助ける働きがある消化酵素が含まれています。
焼き魚や天ぷらなど、脂が多い料理を食べるときに大根おろしと一緒に食べるのは、さっぱりいただけるだけでなく、消化を助けてくれるという意味があったんですね。
大根おろしで「大根もち」を作ろう
大根もちを作るときは、大根をおろして出てきた水分を切ります(ぎゅっと絞るのでなく、汁を切る程度です)。
これに、粉を合わせて生地を作ります。
粉は上新粉や白玉粉がおすすめです(片栗粉でも作れます)。白玉粉で作るとモッチモチに。上新粉で作るとトロっとモチっとした食感になります。
なんとか丸めることができるくらいの量を加えてください。
お好みで乾燥えびや、ベーコン、ねぎ、チーズなどの具を混ぜ、酒・しょうゆ・塩などで味をつけたら、丸く平たい形に成形します。
あとは、フライパンにごま油をひいて中火で焼くだけです。
最初はあまり触らず片面をしっかり焼きます。ひっくり返したら蓋をして、弱めの中火で中まで火を通します。仕上げは蓋をとって、カリっと仕上げてください。
焼くのは難しいですが、具を選んで丸めるところはお子さんと一緒に楽しめますよ。
簡単で美味しいので、ぜひ一度 試してみてください。