忍者のご飯

ごきげんよう!スマイリー平野😊です。

いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。

 さて、先週21日(金曜日)のいがっこ給食センターの「本日の給食」は、ご覧いただけましたか? 本来は、2月22日の「忍者の日」に因んだ行事食です。

 2月22日 2=ニンなので、ニン・ニン・ニンで「忍者の日」として、近年、伊賀市だけでなく隣の滋賀県甲賀市など全国各地でイベントが行われています。伊賀市内の小学校や給食センターでは、22日が土曜日なので21日に「忍者の日」の献立が提供されました。

一緒にプリントが添えられており内容がとても面白かったので紹介させていただきます。

忍者の食事

(ふだんの食事)

 主食、粟やヒエなどの雑穀やイモ類を主食にしていました。副菜は、大根や人参などビタミン豊富な野菜や、蛋白質がたっぷりな大豆から作られる豆腐や味噌などをよく食べていました。その中でも特に栄養が豊富な「うずらの卵」(鶏卵に比べ、小さいが殻が固くて日持がよく、栄養価が高く食べると「うずら隠れの術」という壁や岩陰に、うずらのようにうつぶせに丸まって隠れる技が上手くなると言われていました。精神統一や息を整えるのに効果があるとも考えられていました。また、黒い食べ物は、人を元気にする効果があるとされ、黒米、黒大豆、黒ゴマを普段からよく食べていました。食べなかったものとして、ネギ、ニラ、ニンニクなどのニオイの強いものは、忍び込んだ時に見つかるので忍びに出る数日前から食べないようにしていました。 (いがっこ給食センター夢だより 参照)

 忍者と云えば、「忍者ハットリくん」(子どもの頃にアニメでは無くモノクロ実写版)を見ていて、ハットリくんの大好物が七輪で焼いたサンマで、煙りとニオイに誘われていたシーンをよく覚えています。実際は、伊賀はヤマ国なのでサンマは食べていなかったでしょうね。

忍者の食事をインターネットなどで調べていたら「三重大学」の先生が研究された記事がアップされていて、薬膳や現代科学の知見からも興味深い内容でした。

 はじめに、忍者の任務は、敵陣に忍び込み情報収集して正確に主君へ伝えることです。そのため、戦いは出来るだけ避けて情報を正しく記憶し、必ず戻って報告しなければなりません。危険な場所で活動するので、強いストレスに負けない冷静かつ機敏な行動ができる必要がありました。訓練でも能力は鍛えられますが、忍びの活動中も変化していく体調やメンタルを補う携帯食(兵糧丸、飢渇丸、水渇丸など)の作り方が忍術書に記載されています。

 兵糧丸は、即効型機能性携帯食です。複雑な情報を正確に記憶したり、冷静な判断が必要な時にはグルコース(ブドウ糖)が必要で砂糖ベースの兵糧丸を少しずつ口に入れて、疲れた脳や体を回復させたようです。飢渇丸は、持久型機能性携帯食です。身を隠し戻るチャンスを伺う時には、もち米粉や小麦粉などのでんぷんベースで疲れた体を回復させるのに有効だったようです。水渇丸は、口が渇いたり、のどの痛みを癒すことなど特定使用の携帯食です。それぞれ薬効成分を多く含む生薬も材料にしており戦国時代の科学のレベルと知恵には驚かされますね。忍者の知恵を活かして、防災用保存食や災害時の食事のとり方にも大いに参考になるものがあります。

 改めて、日本の食文化に驚かされたのと、伊賀の生徒が忍者飯の給食を誇りに大きくなることを願います。

それでは、ごきげんよう、さようなら。