和風月名について
ごきげんよう!スマイリー平野😊です。
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オリンピックやサッカーのワールドカップと並んで、世界三大スポーツイベントとされるラグビーワールドカップが始まって、国内各地のキャンプ地や会場での歓迎ぶりが話題になっています。公開練習でスタンドが満員になり、そこで国家や応援歌を合唱し、子供たちとの交流で「おもてなし」が実践され、各国チームも試合後にスタンドへ向かって日本式のお辞儀でお礼の挨拶する姿が見られます。このようなたくさんの感動と日本大会の成功と日本チームの決勝トーナメント進出を願ってテレビ観戦しています。
さて、今週も暦の話をさせていただきます。旧暦には、二十四節気や七十二候といった季節を表す歴がありますが、1年12ヵ月を日本風の呼び名で表す「和風月名」も実にさまざまで、これも、日本らしい豊かな季節感から生まれたものです。最古の記録として「日本書紀」(8世紀)にも登場しています。1月をJanuary、2月をFebruaryと言える人は多くいますが、「むつき」、「きさらぎ」と覚えている人は少ないと思います。それぞれの季節を思い描く風流な言葉が当てはめられています。
それぞれの月の和風月名と由来は次のとおりです。
一月 睦月(むつき)
正月は身分、年齢に関係なく互いに往来して親族仲睦ましくから「相睦び月」(あいむつびつき)が語源とされています。
二月 如月(きさらぎ)
まだ肌寒い季節なので重ね着をする「衣更着」説や草木が萌え出づるの意味で「萌謡月」(きさゆらぎづき)の略とする説など諸説あります。
三月 弥生(やよい)
「草木弥生い茂る月」といわれ、これをもとに弥生となったという説が有力とされています。
四月 卯月(うづき)
卯の花が咲く時期や稲種を植える月の意味で「植月」(うづき)とする説があります。
五月 皐月(さつき)
早苗を植える月の早苗月から「さつき」となった説が有力です。
六月 水無月(みなづき)
梅雨が終わり天に水が涸れて無くなるという説や、田植えが済み、田に水をはる「水張月」「水月」とする説などがあります。
七月 文月(ふみつき)
稲穂が実るという意味の「穂含月」(ほふみづき)や七夕に詩歌の文をそなえた事からとする説があります。
八月 葉月(はづき)
この頃から秋になり木の葉が落ちる「葉落ちる月」で葉月になったとの説があります。
九月 長月(ながつき)
秋の夜長から「夜長月」、稲の刈り入れ時で「稲刈月」(いねかりづき)から転じた説などがあります。
十月 神無月(かんなづき)
八百万の神が出雲に集まるので、ほかの国に神様がいなくなるので「神なし月」、雷の時季が終わり「雷なし月」かから転じた説があります。
十一月 霜月(しもつき)
文字通り、霜が降りる月とする説が有力です。
十二月 師走(しわす)
年末で皆が忙しく、師匠といえども走りまわる説や農作業が終わった意味で「万事し果つ月」(ばんじしはつつき)から転じたとの説もあります。
また、二十四節気の秋分から10月8日の寒露(かんろ)までの七十二候では、以下のようなものがあります。
初候 雷乃収声(かみなり、すなわちこえをおさむ)
夏の間、夕立のころに鳴っていた雷が収まるころ、力強い入道雲が消え、澄んだ秋空に穏やかなイワシ雲が広がる。
次候 蟄虫坏戸(むし、かくれてとをふさぐ)
寒さが少しずつ増し、元気に飛び回り鳴いていた虫たちが、巣ごもりの支度を始め土の中へと潜っていく。
末候 水始涸(みず、はじめてかかる)
収穫の秋も最盛期を迎え、田んぼから水が抜かれて涸かる時期です。干された稲藁が風にたなびく風景が観られます。
各学校でも運動会や体育祭が行われています。ラグビー・バレーボールのワールドカップも日本で開催されて、スポーツの秋が真っ盛りです。また、キノコや柿、秋サバに戻りカツオなどの秋の味覚が旬を迎え、食欲の秋に虫の音を聴きながら秋の夜長に楽しさ満載の季節到来ですね。でも、楽しいことばかりでもありません。年々、大型化する台風などの災害にもしっかり備えて過ごしてください。ローリングストックと枕元に靴も忘れないようにお過ごしください。
それでは、ごきげんよう!さようなら。