「そなえよ つねに」

ごきげんよう!スマイリー平野😊です。

いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。

そろそろ梅雨入りで、ジメジメとした暑い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしですか?

 6月8日、9日に、琴平温泉と倉敷へ一泊で会社の慰安旅行に行ってきました。高松の栗林公園では、池に浮かぶ睡蓮がとても綺麗でこころ癒され、琴平の金比羅山の本殿にお参りしましたが、785段の階段をバテバテで登りました。以前は奥の院までの1368段が平気でしたが、運動不足と老いを痛感させられました。しかし、まだまだ、登れる元気があることに感謝しないといけないですね。

 今週は、「防災」についてお話をさせていただきます。マルタマフーズグループでは、8月31日・9月1日(防災の日)に阪急うめだ本店で催される「防災展」への出展を計画しています。昨年は、6月1日にM6.1、最大震度6弱の大阪府北部地震や台風も多く上陸して、各地で雨や風による甚大な被害が発生しました。また、「南海トラフ」を震源とする巨大地震の30年以内の発生確率を80%と政府が発表しています。

 「天災は忘れたころにやってくる」と言われています。阪神淡路大震災や東日本大震災が発生したあとの暫くは、非常持ち出し袋、食料や水などを備蓄している家も多くあったと思いますが、今でも使用できる状態なのかを、確かめてみるのも必要なことです。案外、長期保存の水や食料の賞味期限が切れていたりしていて、いざという時に使えないことがあるとよく聞きます。当社は、学校給食以外に病院、老人福祉施設の食事サービスを受託しています。1年365日、3食の食事を提供する使命をもって業務をしています。当然、災害時の対応も施されており、缶詰や水など3日分程度を備蓄されている施設・病院が多くあります。

実際、平成24年8月に担当していた京都の老人福祉施設で豪雨災害により緊急対応をした経験があります。京都府宇治市が明け方にゲリラ豪雨に見舞われました。市内は冠水し、山側の道路は、崖崩れや鉄砲水で通行できなくなり、山間部にあった老人福祉施設(150床)が孤立しました。未明に発生した為、調理担当者が現地に入れず、朝食・昼食は備蓄していた食料を使って当直の施設職員によって食事提供が出来ました。さらに、山からの水で床上浸水したために、1階にあった厨房が使用不能になりました。お年寄りが暮らす施設なので、食事形態もミキサー食や嚥下対応食もあり、また、食種も減塩・カロリー制限のあるものも多くありました。備蓄食料だけで対応できないので、夕食はグループ会社で淀にある京都マルタマフーズの厨房で形態・食種に対応して調理したお弁当を、宇治市の自衛隊駐屯地からヘリコプターで届けました。幸いにも、翌日に京滋バイパスが復旧し災害援助車輛が通行できるようになりました。災害援助車輛の指定を受けて厨房設備が復旧するまでの2週間、形態・食種対応をした3食の食事を止めることなく届けました。

学校給食の場合は、非常時に災害対策の食事を調理するように設計されている給食センターや避難所となる単独調理校があります。その際に、調理を担当するのは勤務する調理員さんの役割になると思います。そのような事も念頭に、普段の業務をしながら心構えが必要になってきます。息子が子供のころに、ボーイスカウトに入っていました。ボーイスカウトのモットーが「そなえよつねに」です。何か事が起こった時に対応できるよう常に心と体を鍛えて、技術の習得と正しい行動をするということです。

 まずは、自分自身が災害時に役にたてるように非常時の備えをすることです。その為に最初の対応は、枕元にガラスや瓦礫を踏み抜くことなく歩ける靴を備えておくことと言われています。実際に、早朝に発生した阪神淡路大震災では、ガラスや瓦礫でケガをして逃げれなくなり火災で焼かれた方が多くいたそうです。

 このブログを読んでいただいたことを契機に、是非、今日から「枕元に靴」を実行してください。最近は、缶詰や長期保存可能な水を備蓄するということから毎日の食事を非常食にする「ローリングストック」という方法が提唱されています。

 次回は、そのようなことのお話を続けてさせていただきたいと思います。

それでは、ムシムシ暑い日が続きますが元気にお過ごしください。

ごきげんようさようなら。