魚へん漢字講座

ごきげんよう!スマイリー平野です。

いつも、笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。

今週は、魚へんの漢字のお話をさせていただきます。

子供のころ(昭和40年代~) 連れていってもらった寿司屋さんでよく使われていた湯飲みには、魚へんの漢字がたくさん書かれていて、何と読むのか、魚へんに○○と書く意味などを考えながら食べていました。皆さんは魚へんの漢字、どのくらい読めますか?それは、どんな魚なのか?名前の由来を知ると「へぇ~」と納得させられることも多くあります。また、地域や地方によっても呼び名が変わったり、料理法も様々で食文化として歴史の勉強になります。

まずは、ポピュラーな魚へんの漢字ですが、いくつ読めますか?

① 鮎 ② 鱚 ③ 鰤 ④ 鮭 ⑤ 鱧 ⑥ 鰻 ⑦ 鰈 ⑧ 鯨 ⑨ 鰯 ⑩ 鯛

① あゆ  

本来は、「なまず」を指すのですが、神功皇后が天皇の戦勝を占ったときに釣れたと日本書紀に記されたことから「占いに使った魚」=鮎になったと言われています。今から美味しい季節ですね。

② きす

魚へんに「きす」の「き」を表す「喜」を組み合わせた字で、「す」は性質が素直で飾り気のないことを表しています。味も淡泊な魚を表現しています。

③ ぶり    

鰤の「師」は年寄りの意味を表し、年をとった魚、老魚の意味があります。また、冬は特に美味しいので「師走の魚」という意味も表しています。

④ さけ    

この漢字は本来「ふぐ」を意味します。漢字の成り立ちは、「圭」が「怒る」を表し、怒ると腹が膨らむ魚=フグとなりました。日本では「さけ」がこの字に当てられました。「さけ」の呼び名は、東日本で古くから「すけ」と呼んでいたものが訛ったとされています。 

⑤ はも   

「豊」には、「まがりくねる」という意味と「黒い」という意味があります。くねくねと曲がりくねった黒い色の魚ということから「鱧」の漢字となりました。鱧は「梅雨の雨を飲んでおいしくなる」といわれ、6~7月の梅雨明け時期に脂がのっておいしくなります。

⑥ うなぎ

「曼」は「ほそながい」「細くくびれる」という意味で、細長い魚であるうなぎを表す字に当てられました。うなぎは胸の部分が黄色いことから胸黄(むねき)と呼ばれて、うなぎに転訛しました。

⑦ かれい

鰈の字は、「葉っぱのように平たい魚」ということから来ています。幼魚の時は、両側に目がついていて海の中層を泳いていますが、成長するに従って体が平たくなり、両目が体の右側により、目のある側を上にして海底生活をするようになります。

⑧ くじら

「京」には「大きい」「高い丘」という意味があり丘のように高くて大きな魚(哺乳類ですが)ということからこの漢字が当てられました。日本には縄文時代から鯨を獲り、そのすべてを利用する世界でも珍しい鯨食文化があります。特に、子供のころ、「関東煮」のコロや「給食の竜田揚」をよく食べました。今では高級料理となっています。

⑨ いわし

弱い魚と書く鰯は、「弱」=「よわし」がイワシの読みに転訛した日本的な形声文字です。中国では「鰮」がいわしを意味しています。また、日本でもこの字が使われています。また、水から出るとすぐに死ぬ弱い魚だからという説や、下賤な魚で「卑し」(いやし)からいわしとなったというも説があります。

⑩ たい

たいの語源は、「た(平ら)」「ひ(魚)」に由来しています。もともと骨が柔らかい魚のことであるたいを「鯛」に当てたのは、まんべんなく調和がとれて、どこでも(周=あまねく)見ることができる魚であるからです。

 最近は、魚へんでない、野菜やお肉が回転すしで人気があるようです。昔は、湯呑一つ

 からにも、会話や勉強の素材がありました。

 最後に、漢字は何と読むでしょうか?

① 鰶 ② 鰑 ③ 鱸 ④ 鮟 ⑤ 鯑 

 答えは、次週のブログにて

 それでは、ごきげんよう!