お水取りに行ってきました
きげんよう!スマイリー平野😊です。
いつも、笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。
今週は、食べものから少しそれますが、イベントのお話を2つほどさせていただきます。
先ずは、関西に春を告げる行事(イベント)、奈良・東大寺の「お水取り」に行ってきました。10年ほど前にも二月堂の回廊で明々と燃え上がり、壮大に火の粉を振り落とすお松明は見ごたえ充分で堪能しましたが、なんと、今回は、ご縁がありお松明が回廊を巡った後に、二月堂の内陣に上がらせていただきました。
「お水取り」の正式名称は「修二会」(しゅにえ)と言い、二月堂の御本尊「十一面観世音菩薩」に私たちが日ごろ犯している過ちを懺悔(さんげ、キリスト教ではざんげと読みます)し、清浄な心身を得て災いや災難を取り除き幸福を招こうとする行事です。さらに、国家・万民の幸福と五穀豊穣を祈願して行われています。すごいのは、東大寺の大仏様が開眼した天平勝宝4年(752年)から現在まで、戦乱や大災害の時でも途切れることなく営まれ、今年は1268回となります。なので、「お堂の中は、燈明の菜種油の香りが充満し、凛と静まった闇の中で、厳かな声明と鐘や法螺貝の音色が響きわたる幻想的な空間」に居ることは、1268年前にタイムスリップしたようで、敬虔な気持ちになり心が洗われて帰ってきました。(本当に感動しました)「お水取り」は昨日で終わりましたが、来年の1269回目には、ぜひ足を運んでみてください。
次は、笑顔会が主催したイベントのお話です。
3月9日(土)に東大阪市の日下リージョンセンターで、食育セミナー「好き嫌いなく食べよう」をテーマに開催しました。(内容等の詳細は、3月14日に当ブログにアップしています) 笑顔会では、おこがましくも、セミナーと銘打っての初めての試みと、理念の「温故知新」と書いたのぼりの旗開きを行いました。のぼりには、「温故知新」に「先人の知恵と努力に感謝し、未来の幸福を創造する」の言葉を添えました。
人類で始めて料理をしたのは、1万5千年前に縄文式土器を発明した私たちの祖先です。それから、現在までに世界各地から料理や食材が入ってきて、先人の知恵で風土に合わせて改良されて豊かな日本の食文化を形成されました。また、日本の学校給食の起源は、明治22年(1889年)に山形県鶴岡町の私立忠愛小学校で貧困児童を対象に無料で食事を配ったこととされています。昭和20年の敗戦後にアメリカの援助があり、パンと脱脂粉乳で再開され、昭和27年(1952年)ごろから食糧事情の改善によって完全給食が実施されるようになりました。昭和51年(1976年)からは米飯給食が開始され、近年では「食育」を考えた献立をバラエティー豊かに全国で提供されており、私たちも毎日22,000食の給食を調理しています。
笑顔会のメンバーは、プロとして先人に学び、活動を通じて地域社会の幸福に貢献することの思いを込めてのぼりを掲げました。先の「お水取り」の行事のように、長く途切れる事のない地域との絆が結ばれるよう倦まず弛まず続けたいと思います。
もうすぐ、さくらが咲き始めますが、思いがけない春寒にお気をつけください。
それでは、ごきげんよう。