日本の諺(ことわざ)について

ごきげんよう! スマイリー平野😊です。

今日は食に関わる諺(ことわざ)を幾つかご紹介したいと思います。

私が子どもの頃は親から小言を言われる時に、諺を引用されて妙に納得していました。日本には西洋の3倍もの諺があると云われ、40代以上の人なら「いろはカルタ」で遊んだ経験が一度はあると思います。家庭で子どもと食事をするときの会話のネタにも使ってみたら面白いと思います。

・ぬ 「濡れ手に粟」ぬれてにあわ

最近は、粟を知らない人が多く、「濡れ手に泡」と思っている人がおり、手洗いの時の泡と勘違いされていました。本来の意味は、労少なくして功多いことのたとえです。水に濡れた手で粟をつかめば、手を広げたり力を入れなくてもたくさんの粟が手にくっいてくるからです。僕は、粟と云えば大阪名物「岩おこし」、前歯の痛みをこらえて食べた記憶と黒砂糖に生姜の風味が懐かしくて美味しい思い出のあるお菓子です。

・よ 「良い茶の飲み置き」(よいちゃののみおき)

良いお茶は飲んでからいつまでも口の中にいい味が残る。それと同じようにいいものはなんでも、後々まで役に立つ、という教えです。

・た 「鯛も一人はうまからず」(たいもひとりはうまからず)

魚の王様と言われる鯛に因んだ諺はたくさんあり、その中の一つです。どんなご馳走でも一人でしょんぼり食べたら美味しさも半分に感じられます。みんなで食べる学校給食や家族団らんの食事が美味しいと感じるのも納得ですね。

・ね 「猫の魚辞退」(ねこのうおじたい)

「猫に鰹節」「猫に粥餅」(猫は熱いものが苦手で、手も足も出ない状態のたとえ)「猫 が茶を飲む」(分不相応なことをするたとえ)など猫にまつわる諺もたくさんあります。「猫の魚辞退」は、本当は喉から手がでるほど欲しくてたまらないのに、見栄を張りうわべだけで遠慮するたとえ。または、その場だけで長続きしないたとえとしても使います。

・ら 「ラッキョウ食って口を拭う」(らっきょうくってくちぬぐう)

悪いことをしたり、しくじったりして、それを人に気づかれまいと素知らぬふりをしてもダメです。ニオイがするので直ぐにバレることです。

・ひ 「人腹満ちて馬腹知らず」(ひとはらみちてうまはらしらず)

主人というものは、自分の腹がいっぱいだったら、馬の腹がすいているかどうか、考えもしないものだ、というたとえです。リーダーになったら心得ていなければならないことですね。その他にも、場面や状況を上手に表現した諺がたくさんあります。一度、調べてみるのも面白いものです。

2月21日に、「幸せの入り口屋 いらっしゃいませ」の著者、西亀真氏が本社を表敬訪問されました。西亀氏は、昨年春から給食業務を受託している大阪府立大阪北視覚支援学校の卒業生で、大阪市立盲学校(通われていた当時の校名)での生活や著書に書かれているエピソードなどを解りやすくお話しいただきました。「ありがとう」の反対語は当たり前。毎日が感謝の「ありがとう」で溢れ、視力が無くなる前よりも幸せを感じる時が増えたとおっしゃっていました。著書の「幸せの入り口屋 いらっしゃいませ」は人情や人生をどう生きるかの大切さを教えてくれるお勧めの一冊です。内容については、またの機会にお話をさせていただきます。

「三寒四温(さんかんしおん)」とよく天気予報などで耳にする時季です。春の陽気と冬の寒気が入り交じり体調を崩さないようお体ご自愛下さい。 それでは、ごきげんよう。