美味しく食べよう 3
ごきげんよう!スマイリー平野😊です。
いつも、笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。
今週も「美味しく食べよう」と題してお話をさせていただきます。
前回まで基本の五味(甘味・酸味・塩味・苦味・旨味)についてお話をしましたが、今週は五味に入っていない「からい」についてです。「からい」は舌や軟口蓋の味蕾(みらい)で感じないので五味には入っていません。しかし、私たちは日常「からい」を味の感覚として認知しています。これを広義に味として含めて「からい(辛い)」に味を付けて「辛味」と言います。【辛いと書いて「つらい」とも読みます】
「からい」の感覚についてトウガラシを参考に説明します。辛味成分はカプサイシンですが、末梢神経の痛点で「熱い」「痛い」と同時に「からい」として感じています。傷口にトウガラシやマスタードを塗ると痛みが増して激痛が走ります。「熱い」については、ホットペッパーというように辛いを英語ではホット(熱い)と表現します。
もう少し辛味の話を続けます。トウガラシを食べると体が温かくなり汗が出てきます。これは、辛味成分のカプサイシンが交感神経を刺激して、副腎から血液中にアドレナリンを分泌して発汗をうながすからです。同時に、エネルギー代謝を活発にし、体脂肪を燃焼させるので唐辛子ダイエットが流行しました(危険なのでお勧めできませんが!)。また、辛い料理を食べたあとに熱いお茶を飲むとさらに辛くなって、「口の中が火事」になります。カプサイシンは温度が高いほどより強く感じるからです。この場合は、単純に冷たい水でも抑えることが出来ますが、ショ糖などの甘味とクエン酸(レモンなどに多く含まれる)の酸味がカプサイシンの辛さを早く弱めてくれます。なので、冷たいレモネードやヨーグルトドリンクが効果的です。町のカレー屋さんへ行くとヨーグルトドリンクやレモネードがドリンクメニューに入っていることが多いですね。因みに、某有名カレーチェーンのカレールーにはヨーグルトが入っています。乳酸菌の働きでカレーの味をマイルドになります。あまり知られていませんが、隠し味にヨーグルトを入れると不思議と胸やけが起こりません。ご家庭でも、一度、お試しください。
気をつけなければならないのは、辛さの刺激は段々とエスカレートします。辛さになれて、より強い辛さを求める人もいます。辛いものを食べると痛みを抑えるために脳内にドーパミンが出ます。ドーパーミンは快楽を感じさせるので中毒になる危険があります。また、他の味覚が感じなくくなり味覚障害になっては大変です。何ごとも程ほどにしないといけませんね。辛いものを食べ過ぎると馬鹿になると云われています。学校給食の辛い料理の味付けは、そのことをよく考えて調理されています。辛い料理をご家庭でする場合も危険性をよく考えて調理されることをお薦めします。
では、ごきげんよう!