新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。スマイリー平野😊です。

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。皆さまのおかげで、笑顔会は「食を通してみんなを笑顔に」を理念に2年目を迎えることが出来ました。

さて、今年は5月に今上天皇が退位され、元号が改まり、新しい時代の幕開けとなります。このような時には、のぼりを作り「旗印」を掲げて行動することが肝要と考えました。

群雄割拠の戦国時代に有力武将たちは、「旗印」を先頭に行軍し、戦場では高く掲げて勇気を奮って前に向かって戦っていました。 武田信玄の「風林火山 (疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山)」(疾(はや)きこと風の如く 徐(しず)かなること林の如く 侵掠(しんりゃく)すること火の如く 動かざること山の如し)、徳川家康の「厭離穢土欣求浄土」(おんりえどごんぐじょうど)戦国の世を終わりにして浄土のような世の中を求める、石田三成の「大一大万大吉」(だいいち だいまん だいきち)1人が万民のために、万民は1人のために尽くせば 天下の人々は幸福(吉)になれる など有名なものが多くあります。

「旗印」は、それぞれの行動目標として掲げる主義・主張や理念を大きく旗やのぼりに染め抜いているものです。笑顔会でも昨年よりメンバーで検討・吟味していました。年頭にあたり「旗印」となる言葉を発表させていただきます。いろいろと案が出ましたが「温故知新」を旗印に掲げて活動いたします。

「温故知新」は、「論語」の2番目の章「為政」に書かれる「子曰、温故而知新、可以為師矣」「子曰わく、故きを温ねて、新しきを知れば、以って師と為る」です。「昔のできごとや、昔の人の考えをよく知り、それを毎日の過ごし方に役立てましょう。昔と今、古いものと新しいもの、それぞれによい所がありますね。よい先生とは、両方がよくわかっている人をいいます。  引用:【親子で楽しむ、こども論語塾(安岡定子著、明治書院)】

師となることは兎も角として、新年草々、口幅ったいことを申し上げて恐縮ですが、日本は、天災、飢饉、戦乱などが幾度もおこり、食べるものがなく、先人たちが大変な苦労をして現在へと繋いで来られました。私は、昭和34年生まれですが、事あるごとに祖父母や両親から戦中・戦後の食べものがない時の話をよく聴かされました。戦争は、ほんの70数年前の事で両親の世代の経験を風化させてはならないと思います。私の小学校入学当時は、脱脂粉乳とコッペパンの給食で鯨肉も煮たり、揚げたりでヘビーローテーションの食材でした。好き嫌いが言えない時代で、残すことが許されずクラス全体での残食も殆どなかったと思います。数年前から学校給食の仕事に携わり給食センターに帰ってくる残食の多さには本当に驚きました。現在は、飽きるほど食べられる世の中で、食のジャンルを問わず食べ放題のレストランがそこかしこにあります。総じて、そのようなレストランでは、廃棄される料理や食材も多く、時には満腹なのに無理して食べていることさえあります。学校給食の残食も同様で、本当に勿体ないことをしています。小学生のころ、両親や学校の先生から食べものを粗末にすると罰(バチ)が当たると言われました。いつか、そのような罰が当たるような気がしてなりません。そこで、「温故知新」の精神で、先人たちが残してくれた豊かな自然と知恵に感謝し、そして、栄養教諭の先生方や地域のセミナー、書籍から意欲的に学ぶ努力をいたします。学んだことを糧に、料理教室や勉強会を開催し、地域社会とのコミュニケーションをよくし、信頼され喜ばれる組織に成長し、残食や孤食などの問題解決の一助となることを目標といたします。日本の素晴らしい食文化を次世代へ継承できるよう取り組んで参りたいと存じます。

 最後に、この新しい年がより佳き年になるよう心より祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。皆さん、今年も宜しくお願いします。それから、「温故知新」の旗が出来上がったらブログに投稿します。☺ ☺ ☺

PS.3学期より三重県伊賀市の中学校給食を担当する「いがっこ給食センター夢」からも[今日の給食]をブログに掲載することになりました。黒毛和牛のブランド「伊賀牛」や地域の伊賀名産「菜種油」を使った地産地消の献立がたくさんあります。